2025/11/21
簡単に言うと
ハインリッヒの法則を発展させた事故比率の法則。1件の重大事故の背後には、10件の軽傷事故、30件の物損事故、600件のニアミスがあるとする「1:10:30:600」の比率を示す。
解説
バードの法則は、1969年にアメリカの安全技師フランク・バードが、約175万件の事故報告を分析して導き出した法則である。ハインリッヒの法則の「1:29:300」をさらに詳細に分類し、物損事故を独立したカテゴリとして加えた点が特徴である。
バードの法則における比率は以下のとおりである。
- 1:重大事故(死亡・重傷)
- 10:軽傷事故(応急手当程度)
- 30:物損事故(人的被害なし)
- 600:ニアミス(事故には至らなかったが危険だった事象)
この法則は、ハインリッヒの法則では見落とされがちだった「物損事故」の重要性を明確にした。物を壊しただけで人に被害がなかったとしても、それは偶然の結果であり、状況が異なれば人身事故になっていた可能性がある。
建設現場では、資材の落下や機械の破損など物損事故が発生しやすい。バードの法則は、これらを「人身事故の予兆」として捉え、対策を講じる重要性を示している。
挨拶での活用アプローチ
「物損で済んだ」を問い直す
現場では「人にケガがなくてよかった」で終わりがちな物損事故。挨拶では「物損事故は、人身事故の一歩手前」という視点を示し、物損事故の報告と原因分析の重要性を伝えることができる。
ハインリッヒとの違いを語る
ハインリッヒの法則は広く知られているが、バードの法則を知る人は少ない。挨拶で両者の違いを説明することで、「安全の知識をアップデートしている」という印象を与えつつ、物損事故への意識を高めることができる。