2025/11/21
簡単に言うと
労働災害の直接原因となる2つの要素。不安全行動は「人の危険な行動」、不安全状態は「設備や環境の危険な状態」を指す。事故はこの2つが重なったときに発生しやすい。
解説
不安全行動と不安全状態は、労働災害の直接原因を分析する際の基本的な分類である。
不安全行動の例
- 保護具を着用しない
- 安全装置を無効にする
- 指定された手順を省略する
- 危険な場所に不用意に立ち入る
- 機械を停止せずに修理する
- 合図なしに作業を開始する
不安全状態の例
- 足場の手すりが外れている
- 通路に資材が放置されている
- 照明が不十分で暗い
- 機械の防護カバーがない
- 床が濡れて滑りやすい
- 工具が摩耗・破損している
ハインリッヒの法則の提唱者であるハインリッヒは、労働災害の88%は不安全行動が原因であるとした。ただし、現代の安全管理では、不安全行動の背後にある管理上の問題(教育不足、過密スケジュール、不適切な作業計画など)にも目を向けることが重視されている。
挨拶での活用アプローチ
「自分の行動」と「周りの状態」の両方を見る
挨拶では「今日、自分が不安全行動をしていないか。周りに不安全状態がないか。この2つを常に意識してほしい」と具体的に伝えることで、日々の作業での意識づけを促すことができる。
「見て見ぬふり」をしない勇気
仲間の不安全行動や現場の不安全状態に気づいても、指摘しにくいという心理がある。挨拶では「指摘することは、仲間の命を守ること」というメッセージを伝え、声を掛け合う文化の重要性を訴えることができる。