2025/11/21
簡単に言うと
確認対象を指で差し、声に出して確認する安全確認動作。「ヨシ!」の掛け声とともに行われることが多い。目・口・耳・手を使うことで、確認の精度を高める効果がある。
解説
指差呼称は、日本の鉄道業界で明治時代に始まったとされる確認方法である。現在では建設業、製造業、運輸業など幅広い業種で採用されている。
指差呼称の効果は、科学的にも実証されている。公益財団法人鉄道総合技術研究所の研究によれば、何もしない場合と比較して、指差呼称を行うことでエラーの発生率が約6分の1に減少するという結果が報告されている。
この効果が生まれる理由は、複数の感覚器官を同時に使うことにある。
- 目:対象を見る
- 手:対象を指差す
- 口:声に出す
- 耳:自分の声を聞く
これらの動作を同時に行うことで、無意識の確認(「見たつもり」「確認したつもり」)を防ぎ、意識的な確認を促すことができる。
建設現場では、クレーン作業時の合図、足場昇降時の安全確認、機械操作前の周囲確認など、さまざまな場面で指差呼称が活用されている。
挨拶での活用アプローチ
「恥ずかしさ」を超える意味を語る
指差呼称は「恥ずかしい」「面倒くさい」と感じる人もいる。挨拶では「その一手間が、自分の命を守る」というメッセージを伝え、形式的ではなく本気で取り組むことの重要性を訴えることができる。
実演を交えて印象づける
挨拶の中で実際に指差呼称を実演してみせることで、聴衆の記憶に残りやすくなる。「右よし、左よし、前方よし」などと声を出しながら動作を見せることで、形だけでない本気の確認を印象づけることができる。