2025/11/21
簡単に言うと
下請事業者が選任する、現場における安全衛生の責任者。元請けの統括安全衛生責任者との連絡調整を担い、自社の作業員への指示・教育を行う。
解説
安全衛生責任者は、労働安全衛生法第16条に基づき、特定元方事業者(元請け)の現場で作業を行う下請事業者(関係請負人)が選任する役職である。
統括安全衛生責任者を選任すべき現場で作業を行う場合、下請事業者は安全衛生責任者を選任しなければならない。主な職務は以下のとおりである。
- 統括安全衛生責任者との連絡
- 統括安全衛生責任者から連絡を受けた事項の関係者への連絡
- 統括安全衛生責任者からの連絡に係る事項のうち、自社に関するものの実施についての管理
- 自社の作業員の作業が、他の請負人の作業と混在することで生じる労働災害に関する危険の有無の確認
安全衛生責任者には法定の資格要件はないが、実務上は職長・安全衛生責任者教育(14時間)を修了した者が選任されることが一般的である。
安全衛生管理体制において、安全衛生責任者は元請けと下請けをつなぐ「結節点」として重要な役割を担っている。
挨拶での活用アプローチ
「つなぎ役」の重要性を語る
安全衛生責任者は、元請けの方針を自社の作業員に伝え、現場の状況を元請けに報告する「つなぎ役」である。挨拶では「情報が途切れるところに事故が起きる」という視点で、この役割の重要性を強調することができる。
協力会会長として「責任者たち」を労う
協力会会長の立場であれば、各社の安全衛生責任者の日々の努力を労いつつ、「皆さんがしっかり機能しているから、この現場の安全が守られている」というメッセージを伝えることで、責任者のモチベーション向上につなげることができる。
個人の力量だけに頼らない視点を持つ
この役職に就く人がどれほど優秀でも、それだけで事故が減るとは限らない。事故の原因は複合的であり、工期、人員、設備、全員の安全意識といった構造的な要因が大きく影響する。挨拶では、責任者を労いつつも、「安全は全員の仕事」「仕組みで守る」という視点を伝えることで、組織全体での取り組みを促すことができる。