2025/11/21
簡単に言うと
作業に潜む危険性を事前に洗い出し、そのリスクの大きさを評価して、対策の優先順位を決める手法。2006年の労働安全衛生法改正で努力義務化された。
解説
リスクアセスメントは、従来の「事故が起きてから対策を講じる」という事後対応型の安全管理から、「事故が起きる前にリスクを評価し対策を講じる」という予防型の安全管理への転換を図るものである。
リスクアセスメントの基本的な手順は以下のとおりである。
- Step 1:危険性・有害性の特定(どんな危険があるか)
- Step 2:リスクの見積もり(危険がどの程度か)
- Step 3:リスク低減措置の検討(どう対策するか)
- Step 4:リスク低減措置の実施(対策を実行する)
- Step 5:記録と見直し(結果を記録し、定期的に見直す)
リスクの見積もりでは、「危険な事象が発生する可能性」と「発生した場合の重篤度」を掛け合わせてリスクの大きさを評価する。リスクが大きいものから優先的に対策を講じることで、限られた資源を効果的に配分できる。
リスクアセスメントは、KY活動と似ているが、より体系的・網羅的に危険を洗い出し、定量的に評価する点で異なる。両者を補完的に活用することが効果的である。
挨拶での活用アプローチ
「予防」の発想を強調する
挨拶では「事故が起きてから『こうすればよかった』と思っても遅い。事前に『何が起きうるか』を考えることが大切」というメッセージを伝え、リスクアセスメントの考え方を日常の意識として根付かせることができる。
「全員参加」の重要性を語る
リスクアセスメントは、現場をよく知る作業員の参加があってこそ効果を発揮する。挨拶では「机上の分析だけでは限界がある。皆さんの現場の知恵を貸してほしい」と伝え、参加意識を高めることができる。