2025/11/21
簡単に言うと
労働者が業務に起因して被る負傷、疾病、障害、または死亡のこと。「労災」と略されることが多い。安全大会は、この労働災害をゼロにすることを目指して開催される。
解説
労働災害は、労働安全衛生法第2条第1号において「労働者の就業に係る建設物、設備、原材料、ガス、蒸気、粉じん等により、又は作業行動その他業務に起因して、労働者が負傷し、疾病にかかり、又は死亡すること」と定義されている。
労働災害は、その程度によって以下のように分類される。
- 死亡災害:業務に起因して労働者が死亡したもの
- 休業災害:負傷または疾病により1日以上休業したもの
- 不休災害:休業には至らないが、医師の手当を要したもの
建設業は、全産業の中でも労働災害の発生率が高い業種である。厚生労働省の統計によれば、建設業における死亡災害の「型別」では、墜落・転落が最も多く、次いで挟まれ・巻き込まれ、崩壊・倒壊と続く。
労働災害の発生状況を示す指標として、度数率・強度率が用いられる。
挨拶での活用アプローチ
「数字」ではなく「一人ひとり」として語る
労働災害の統計は、しばしば数字として報告される。しかし挨拶では「その一件一件に、家族がいる」という視点で語ることで、数字の向こうにある現実を意識させることができる。
「ゼロ」の意味を問い直す
安全大会では「無災害」「ゼロ災」という言葉がよく使われる。挨拶では「ゼロを目指すのは当然のこと。問題は、それを当然と思い続けられるかどうかだ」という形で、目標の意味を問い直すことができる。
「労働災害」を現場の言葉に言い換える
「労働災害」は法律用語であり、管理する側の言葉でもある。安全大会の挨拶で現場の一人ひとりに届けるには、「就業中の怪我」「現場での事故」「仲間の怪我」など、より具体的で身近な表現に言い換えることが効果的だ。「労働災害ゼロ」より「怪我なく家に帰る」と言ったほうが、自分ごととして響きやすい。
→ 「労働災害」は誰のための言葉か。現場に届く言い換えを考える