2025/11/21
簡単に言うと
高所から人が落ちることによる災害。建設業における死亡災害の原因として最も多く、毎年多くの命が失われている。足場、脚立、屋根、開口部などからの墜落が代表的。
解説
墜落・転落災害は、建設業において最も発生件数が多く、最も死亡者数が多い災害類型である。厚生労働省の統計によれば、建設業の死亡災害の約4割を墜落・転落が占めている。
墜落・転落災害が発生しやすい場所・状況は以下のとおりである。
- 足場:組立て・解体時、作業中の移動時
- 脚立・はしご:不安定な設置、天板への乗り上がり
- 屋根:勾配屋根での作業、踏み抜き
- 開口部:床や壁の開口部からの転落
- 建築物の端部:手すりのない端部での作業
- トラック荷台:荷の積み下ろし時
墜落・転落災害を防ぐための基本的な対策は、「作業床の設置」「手すり・囲いの設置」「墜落制止用器具(安全帯・フルハーネス)の使用」である。2019年の法改正により、一定の高さ以上での作業ではフルハーネス型の墜落制止用器具の使用が義務化された。
墜落・転落災害は、高さ2m未満の低所からでも死亡事故につながることがある。「低いから大丈夫」という油断が最も危険である。
挨拶での活用アプローチ
「建設業最大の敵」として語る
挨拶では「建設業で最も多くの命を奪っているのは墜落・転落災害」という事実を伝え、その深刻さを認識させることができる。統計データを示しながら語ると説得力が増す。
「2mの油断」を戒める
墜落災害は高所作業だけで起きるわけではない。挨拶では「脚立からの転落、トラック荷台からの転落など、『このくらいの高さなら』という油断が命取りになる」と伝え、低所作業でも気を抜かないよう訴えることができる。